2023年を振り返る

今日はひたすらダラダラしてしまったな、という気がしたので年の瀬だし過去に思いを馳せることにした。
つまりタイトル通り。

今年のサマリ

仕事

ほか

  • 友人との定期的な飲み会企画
  • 引っ越しをした

本文

マネージャーになった

何度かこのブログに書いている通り今年から正式いわゆるエンジニアリングマネージャーになった。
正直なところ、ときどき聞こえてくる「マネージャーになって給料が増えたとしても、増えた額と見合わない」という話には納得感がある。もっとほしい。
ただ、幸いにして自分自身はマネージャーという仕事をなんとか続けることができているし、マネジメント業務の楽しさというのも結構分かってきたと思う。

マネージャーになると自分のパフォーマンスではなく組織のパフォーマンスで評価される。
翻って自分1人では到底出すことができない成果について考え実践するポジションであり、それがマネジメント業務のやりがいにおける王道になると思う。
邪道な部分で感じているのは、「どうして俺はこんなつらい気持ちになっているんだ」という、なんとも言えないどうしようもない何か。
そのなんとも言えないどうしようもない何かに押しつぶされることがない人は適性があるかもしれない。

もっとも、どうしようもない何かが完全にアンコントローラブルだと現実がどうしようもなくなってしまうので、その時は潔さを発露させるのがよさそうだと感じる。

兼務がついた

これも以前ブログに書いた気がするが、マネージャーと兼任する形で情シスの現場のリードをすることになった。
そもそも部門を跨いだ兼務であり、横の兼務はコンテキストスイッチが非常につらい。一刻も早く解消されることを夢見るばかり。
縦の兼務は抽象度が変わるだけなのでまだ何とかなるという感覚でいるが、これは現場とその上のマネジメントしか経験していないからかもしれない。

今のところ年明けも引き続き兼務のままだと言われている。きつい。

大航海時代

${任意の文字列}はまさに大航海時代インパクトは大きいがブログには書けない。

友人との定期的な飲み会企画

ふとした機会で夏頃から定期的な飲み会が続いている。
今年は色々とガスが溜まりまくる1年だったのでガス抜きの機会にさせてもらっていて、かなり救われた。

次は横浜でよろしくお願いします。

引っ越しをした

今の会社に転職してからすぐの頃からずっと住んでいた部屋から引っ越した。
きっかけは本棚を増やそうとして部屋のキャパシティ的に無理だったこと。

家賃は上がったが部屋もキッチンも風呂も広くなり、快適になった。
前の住所よりも人が多いエリアで、普通の格好をしている人たちの間を縫ってサンダルにスウェットで買い物に行くのも気にならなくなってきたところだ。

引っ越した結果、WINSがめちゃくちゃ近所になった。当然の摂理としてWINSに行く頻度が増えた。
「ヤバいジジイを見に行くならWINSに行け」という故事成語があるようにヤバいジジイがたくさんいるが、見事に仲間入りである。


ということでササっと書いてしまったが、今年はおおまかにこんな感じだった。
込み入った話をあまり書けなくなってしまって味わいがあるが、これが大人になったということなのかもしれない。

それではこのへんで。よいお年を。

今の会社にきて4年が経った

タイトル通り。
気がついたら転職するのでエントリーを書く(今年2度目) - なんかいい感じのタイトルからなんと4年も経ってしまった。
転職が多い自分の社会人経験の中で、4年というのは最長記録だ。

ということでざっくり振り返っていこうかと思う。


最初は2人目のインフラエンジニアとして

↑の記事でも触れているけど、前職をなんと半年で退職している。
転職先を決めずに退職を決めてしまったところからリファラルで2人目のインフラエンジニアとして、AIベンダーの中のAIを開発しない部署に入った。
雑な言い方をすると、要するにweb開発をする部署でインフラエンジニアとして入社した。

入社してすぐの頃は、よくわからんAzureをTerraformで開発したり1人目が忙しすぎてやり途中になっていた社内サーバーの構築をやったり、全く監視がされていなかったオンプレサーバーの監視を入れたりした。
実は、選考を受けるときに聞いていた条件と入社日に渡された雇用条件通知書の条件が違ったことがあったが、10月に入社して年明けの1月には最初に聞いた条件に変わったので特に気にしていない。

この頃に会社に通勤がしやすいエリアに引っ越した。が、COVID-19の流行にさらされて弊社もフルリモートとなってしまい、通勤がしやすいエリアに引っ越した意味は激減している。 今も週に1回か2回程度しか出社しない。

年明けの2020年は顧客案件をもりもり担当したりストレージサーバーを入れたり、2人でいい感じに働くためのアレやコレを考えて実行したりしていた。
が、なんと1人目が秋の終わり頃に退職してしまい、1人になってしまった。
結果としてインフラっぽいことはオンプレだろうとクラウドだろうと、顧客案件だろうとなんでもやっていた。

当然採用を考える必要があり、2021年の上半期は1人でインフラっぽいことは担当しつつリファラルで声をかけたりしていた。
半年しかいなかった前職の同僚に声をかけたら転職してくれた。余談だがこれが原因で産業スパイの誹りを受けたこともある。

結果的に自分のリファラルで入社してくれた人と、社内の異動で配属された人がきて、一気に4人チームになってリーダー的なことをやり始めた。
この年の秋くらいから自分で手を動かすよりも、他の人にタスクを投げることが増えてきた。

去年:自分で手を動かさなくなってきた頃

2022年から正式にリーダーになった。エンジニア組織で横串を刺してQAとかインフラとかをやるような部署で、上司はQA畑の人だった。
「インフラのことはよくわからんのでよろしく」でほぼ全てを丸投げされたような感覚だったが、こちらから相談すれば快く応じてくれた。つまり丸投げではなく広い裁量を渡してくれたということ。

テックリードみたいなものとマネージャー業務の一部、つまりマネージャーっぽいことのうち権限を行使しないといけないもの以外はやらせてもらっていた。

今年:マネージャーになった

今年はっきりと確信したことだが、弊社は組織変更がめちゃくちゃ多い。

何が言いたいかというと、正式にリーダーになって1年そこそこでマネージャーとなった。要するに課長職。
まあ、マネージャーっぽいことをやっていて、QAと組織が分かれたのである意味必然なのかもしれない。
やることは特に変わらなかったが、マネージャーとしての責任がついてきたくらい。

考えることのほうが多かったけど、色々考えたりやったりしているうちに、なんと夏から組織のテコ入れとして部長と一緒に情シス兼務になってしまった。
自分は情シスのリーダーで、部長は情シスの課長となった。

そして情シスの古参が夏の間に退職してしまうことになり慌ただしくしているうちに、つい最近の9月に今年2回目の組織変更が発生した。
ちなみに情シス兼務はそのまま。

わかりやすそうな書き方をすると、他の会社では「Engineering Office」とか呼ばれてるようなところが持っているようなミッションを持っている。
メンバーの技術スタック的にはインフラだけではなく、普通のソフトウェアエンジニアリングやデータエンジニアリングにもわたる。

要するに今までとは違いインフラエンジニア以外のマネジメントもすることになった。
正直インフラ以外のことはやってこなかったので不安は大きいが、これがなんとかなればまた成長できると考えている。

余談

ここまではわりとポジティブな書き方に終始しているが、リーダーになって以降はSNSには書きづらいつらい話もいっぱいある。
例えば、マネジメント側の心理的安全性みたいな話がそうだ。

過去の記事で下書きまでして結局消してしまった部分なのだが、端的に言うと「メンバーの心理的安全性を高める/維持するために、マネージャーの心理的安全性が犠牲になる」という話になる。
これは自分の感想レベルの話であり、マネジメントをやっている他の人は全くそんなことはないのかもしれない。
去年くらいから感じていることで、未だに自分の中で折り合いがついていない部分なので、色んな人と話をしてみたいトピックでもある。

まとめ

ということで、入社した頃は現場のインフラエンジニアだったのが、4年が経ってよくわからんけど色々なことをやる組織のマネージャーになった。
正直言って、こんなに長く働き続けることになるとは思っていなかったが、今も転職するつもりはないので5年目も引き続きやっていく。

ちなみに転職してから給料はけっこう上がった。

「考える」について書く

いつも通りのタイトル通り。

単語の意味

とりあえずコトバンクを見てみます。

コトバンクのスクショ
考える(カンガエル)とは? 意味や使い方 - コトバンク

まあ、今日では1〜3の使い方をするのが一般的なのではないでしょうか?

ところが、社内で会話していたとき「どうも自分がイメージしている"考える"と相手がイメージしている"考える"にギャップがあるな」と気づきを得ました。
そこで、なるほどこれが「自分なりに考えているんだ」と言っているけど全然そんな風に見えない人がいることに対する答えか。と納得し、このギャップから起きる同じようなコミュニケーションエラーが色んなところで起きているのではないか?と考えました。

前置きはこの辺にして、この記事の本題に入っていきましょう。

「考える」とは

前置きはこの辺にして、と書きつつもう1つだけ前置きをしますが、この記事の中では「課題」と「問題」について以下の定義で使い分けます。

  • 課題:答えがある、或いは答えがあることを知っているもの
  • 問題:答えがない、或いは答えを探したけど見つからなかったもの

では改めて。

あるとき、「なにか解決しなくてはいけないものがあって、ググったら参考文献が10個出てきた。その10個ともバラバラのことを言っていたときにあなたはどうしますか?」という質問をしました。
すると相手からは「どれが一番信頼できそうなソースなのかを考えて、それに書いてあることを実行します」という回答をされました。

この回答はnagashiにとって衝撃であった。

という冗談はさておき、さらに色々と聞いてみたところ、どうやらこれは問題解決のための思考をしているのではなく課題解決のための正解を見つけようとしていることからくる回答になっていそうだとわかりました。

仕事においてわたしがイメージする「考える」という行為は、「問題解決のための答えを捻り出す」ことだと思っています。
一方、この回答をした人は「課題を解くことができる正解を探す」ことを「考える」ことだと思っていたわけです。

先述の通り課題と問題は別のものであるし、これはいうなれば「学校のテストの選択問題に解答する」ことと同じアプローチをしているのです。
しかし、現実に仕事で解決しなくてはいけないものは往々にして答えがない問題であり、色々な要素を考慮しながら決断を下す必要があります。

少し脱線。これは受け売りですが、判断と決断について以下のような違いがあります。

  • 判断:
    • いくつかの選択肢の中から選ぶ
    • 客観性のある論理や根拠が提示できる
    • 同じ情報を持っているなら再現性があり、誰でも同じ結論が出せる
  • 決断:
    • いくつかの選択肢の中から選ぶ
    • 前提条件にプライオリティをつけて選ぶ
    • 同じ情報を持っていても違う結論になる可能性があるし、個性に依存する

つまり「課題を解くことができる正解を探す」のは「判断」していて「問題解決のための答えを捻り出す」のは「決断」している、という違いがあるとも言えます。しらんけど。

と、ここまで気づいたところで、「もっと自分で考えるようにしてください」という自分からのフィードバックに対して「自分では考えてるつもりなんです!」という返事が来ることに対して強烈に納得しました。

自分「もっと自分で考えるようにしてください(答えが見つからない問題に対して自分で決断してほしい)」
相手「自分では考えてるつもりなんです!(課題の答えがどれになるか判断するための材料を探す努力をしている)」

というコミュニケーションになっていたわけです。

これではコミュニケーションエラーが起きるのは仕方ありません。
自分は「こいつ考えてる考えてるって口だけじゃん」となりますし、相手は「ちゃんと考えてるのになんでわかってくれないんだろう」となるでしょう。

そしてこのようなコミュニケーションは思い返すと何度も見かけたことがあるし、色んなところで同じコミュニケーションエラーが発生しているのではないかと思っています。

まとめ

  • 仕事において、nagashiが思う「考える」は「模範解答がない問題」に対するアプローチであり、何を答えとするか「決断」するもの
  • 今回の相手が思う「考える」は「模範解答がある課題」に対するアプローチであり、何が回答なのかを「判断」するもの
  • この認知のギャップがコミュニケーションエラーを起こしている
  • コミュニケーションエラーが起きているとお互い不幸なだけなのでちゃんとギャップを埋めましょう

※わたしの意見が正しいという主張ではなく、ちゃんと共通認識が取れていれば問題ないと思います。


ということで、今回は「考える」について書きました。いかがでしたか?
それこそ子どもの頃から当たり前のように使っている言葉ですが、そのような当たり前に使われている言葉でもコミュニケーションエラーが発生しうるということが学びになりました。

他の当たり前のように使われている言葉でも同じことが起きるかもしれません。
ここまで読んだ人も、もしかしたら心当たりがあったのではないでしょうか?

マネージャーになってからこんなことを思案する時間が増えてきていて、何も考えずにTerraformのコードを書いていたあの頃が懐かしいです。

マネージャーになってしまったという話

今日もタイトル通りです。

マネージャーになってしまった

多くの人にとってはマネージャーってなりたくてなるものだと思ってなくて、自分もそのクチなのですが、去年マネージャーの真似事をやらされたと思ったら2月から正式にマネージャーになってしまいました。

まあ、だからと言って今のところは仕事の内容がそんなに変わったわけではなく、先月まで取らなくてよかった責任を持つようになるとか、マネージャー会議にアサインされるとか、今んとこはそれ以外に特に何が変わったとかそういうのはないです。

先述の通り去年からマネージャーの真似事をやっていたのですが、去年は自分の真上にいたマネージャーが「インフラのことなんもわからんのでnagashiよろしくね」って感じだったし、「そら(そうなれば)そう(なる)よ」みたいな感じだったので、マネージャーの真似事をやらされた言っても結構納得してますし、実は今回も納得した上でマネージャーになってはいます。
納得しなかったらマネージャーやらなくていいよ、ってなってたかどうかは知りませんが。

で、マネージャーになって、というかマネージャーの真似事してた頃からですけど色々と思ったことがあって、なんとなく残しておこうかなっていう感じで筆を執りました。
後で見返したときに考えるキッカケになるかもしれないし、アドベントカレンダーにも参加しなかったし。

心理的安全性について

みんな大好き心理的安全性。心理的安全性の高低は個人に属するものなので同じ組織の中でも個人差があるものだと思っています。
めちゃくちゃ高レベル、あるいはめちゃくちゃ低レベルな組織はもしかしたらそうじゃないのかもしれませんが。

なんかここだけで1000文字くらい下書きがあった気がするのですが、心理的安全性ってすごく難しいね、程度だけにして残しておきます。

ネガティブフィードバックについて

お説教というか指摘というか耳の痛くなるアドバイスというか、誰かにネガティブフィードバックをしないままマネージャーとして1年を過ごすことってないと思うんですけど、ネガティブフィードバックって難しくないですか。
なるべく1対1で、自発的に改善してもらえるような言葉で、感情的にならないように、とかコツみたいなのはあると思うんですけど。
なんというか、こう、とにかく難しいです。(KONAMI)


色々と考えて推敲したら全然まとまりがない文になってしまいました。
削った部分の話は酒の席とかで。とりあえずマネージャーがんばります。(この記事のまとめ)

なんかこれで放流するのもアレなので…

祝ってください

昇進したのでほしいものリスト貼っておきます。先月誕生日だったし。
https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/33DWQCGP2W9IC

「上司から相反する指示が出ること」について書く

タイトル通りです。ふと「こういう理由なのかな」ということに思い当たったので供養するための記事です。

ツイートに書いたように、マネージャーから相反する指示が出されて「じゃあどうすればいいんだよ!?」と思ったことがある人は少なくないのではないでしょうか。
昔からある話題だし、今でも時々見かけるので会社というものが存在する限りは永遠になくならないことなのかもしれません。

自分自身が今年(去年?)からマネジメントの真似事を始めて、振り返ってみるとたしかに「自分で考えて」と言うときと「ちゃんと報告してほしい」と言うとき、メンバーから見てみると「同じような話なんだけどなあ」となっているような気がしました。
(今の会社では自分がマネージャーに対してこういう感覚を覚えたことはほとんどなく、上長はうまいことやっていたけど自分のマネジメント能力が低すぎるだけなのかもしれません。)
ですが、指示を出す側の目線では、自分で考えてほしいときと密に報連相を行ってほしいときでは本当にそう考えて指示を出しています。

端的に言ってしまうと、渡した(つもり)の裁量に含まれている=指示を出したメンバーには自分で解決してほしい相談については「自分で考えて」と言います。
逆に、渡した裁量の中では難しいかもしれなかったり、仕事を渡したメンバーには難易度が高そうな仕事を何も言わずに進めようとしていることに気づいたときは「ちゃんと報連相して」とか言っています。

つまり、 メンバーに依頼した仕事の中でも「自分の裁量で進めてほしい仕事」と「細かく報連相してほしい仕事」があって、どんな仕事がどちらに該当するのか、マネージャーからメンバーに正しく伝わっていないこと が問題の根本原因なのかな、と思ったわけです。

私の会社には社長が発した「伝わったことだけが伝えたこと」という至言(或いはマネジメント層に対する呪いの言葉)があり、自分ではちゃんと伝えたつもりではあったけど、メンバーにはちゃんと伝えることができていなかったということなのだな、と感じました。

一方で、「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」ということわざもあり、いくらマネージャーが手を変え品を変え気を揉んでも本人が気づかなければ本当に正しく意図が伝わる日は永遠に来ないのかもしれません。
他人を変えることはできず、本人に気づいてもらうために色々やらないといけないのですが、もしかしたら「人は変えられないと理解しつつも、人が変わるためのきっかけを与え続けること」がマネジメントの仕事の本質なのかもしれないな、と思いました。

気づき云々については、ちょうど今日から読み始めたメタ思考トレーニングという本の前書きにも書いてありました。
前書きだけで良書っぽい雰囲気があるので全然読み終わっていませんがオススメしておきます。


要するにコミュニケーションって難しいね、人類には早いね、って話でした。
早くAI様がなんとかしてくれねーかなー、とも思います。


P.S. もしかしたらこれを読んだメンバーがいるかもしれませんが、特定の誰かがどうこうという話ではないので気にしないでください。

今年もアドベントカレンダーにかこつけて1年を振り返る

この記事はmohikanz Advent Calendar 2021 6日目の記事です

adventar.org

昨日の担当はこだま伍長さんです
お引っ越しとリモート環境整備の話でしたね

自分も引っ越しを考えていたのですが、意外とお金が残ってなくて諦めてしまいました
引っ越しの時は参考にしたい内容が盛りだくさんでしたね
あと誕生日おめでとうございました


去年と同じネタで恐縮ですが、これまた去年書いた通りアドベントカレンダーって年末の時期ということもあり1年を思い出すのにとてもタイミングがいいんですよね

去年からのアップデートも兼ねて簡単な自己紹介

  • ながしー、或いはnagashi_ma_w
  • 30歳
  • いわゆるITインフラエンジニアだけど、最近はチーム運営みたいな仕事が増えてきた
  • チーム運営以外ではAI様を社会に広めるためのタイピング肉体労働に従事している

てことで雑にブログ書きながら1年を思い出しながらやっていこうかなと思います

お仕事のこと

チームの話

チームがどうなったか話

ちょうど1年前くらいにインフラチームが2人から1人だけになっちゃって、しばらく1人だけで色々やってました

1人になるのわかった時点でみんながとにかく採用しないとヤバいってなったので、上司からエージェントに連絡してクラウドインフラエンジニアを探してもらったり、自分の知人で転職したそうにしてる人に声かけたりしまくりました

その裏で、人が採用できてチームとして動くとなったときにどういうチームにしていきたいか考えたほうがいい、みたいなアドバイスをもらったこともあってインフラチームの行動指針とか2021年の目標みたいなのを1ヶ月くらい悩みながら決めました

自分の思う「こういうカルチャーのチームにしていきたい」というのを行動指針に落とした上で、選考フローで面接に進んだ人には紹介できるようになっていたので自分と採用できた人とのカルチャーギャップみたいなのは無くはないけど、問題ないものになっていると思ってます
肩書的にはチームリーダーってわけじゃないので自分の思うカルチャーを思いっきり落とし込んでるのがいいのか悪いのかわからないですけど

1人チームつらかった話

1人チームになって一番つらかったことはレビュアーや相談相手がいなくなったこと、次につらかったのはモチベーションを全然保てなくなったことかな
前職ではそういうことなかったんだけど、前職では最初から1人だったからで、今回は減って1人って形だからかもしれない

今思い返すとそれらは関連してるような気がするんだけど、1人でやってると仕事がとにかく淡白になっていくんですよね
チームも1人でリモートワークで回りに同僚いないし、必然的にコミュニケーション取る相手も少なくなっていくわけです
んでなんとなく目先の締め切り近いタスクから消化してくだけ、みたいな感じ

1人で黙々と仕事してるのあんまり向かないなあという気付きを今書きながら得てるんですが、目標の中間面談のときにそれがめちゃくちゃ出てたみたいで、ボスに「お前最近やる気ないだろ(意訳)」指摘されたりしてました
言われたときは咄嗟に否定しちゃったけど、面談終わってから「あーたしかになー」ってなってました

とかなんとかやってるタイミングで自分のリファラルから1人採用が決まった(モヒカンではない)のが重なって気合い入れなおして持ち直した感じですね
人が増えなければいまだにグダグダ仕事してたと思う

人増えてどうなったか話

持ち直した頃くらいにその人が入社してきて、社内異動で1人来てくれて8月くらいから一気に3人になって、なんかチームリーダー的な感じで期待されてるっぽいなあ、と思いながらチームをどう回していくかは9月10月くらいまで色々悩んだりもしてました

が、1人チームになった後も壁役(ブラジリアン柔術家とか)にお願いして振り返りとかを継続してたこともあり、割とチームの立ち上げ自体はスムーズにいったんじゃないかなーと思います
オンボーディングコンテンツとかも事前に作っておいてよかったけど、オンボーディングコンテンツ消化し終わった後の一発目のタスクをどうするかは無限に難しい
他所はどうしてるんだろか

10月終わる頃には1人だけだった時には手が回らなかったことにも進捗が出てきたりして、自分のベロシティは落ちたけどチームとしてのベロシティはしっかり増えてきたのが分かってきたので、チームでやっていける手ごたえみたいなのは感じ始めました

ちょっと先の稼働状況の見通しとかに気を回す余裕も出てきて「これ人増えてなかったら過労死してるな、人増えてよかった」と思ったりしてました
この頃にはモチベも取り戻してましたね、この手の仕事はあんまりやる気なかったけど意外と楽しい

んで11月に自分のリファラルでもう1人入社(モヒカン)してきて、その人もバリバリやってくれてるのでとても助かってます
最初の頃に暇な時間を過ごしてもらうことになってしまったのは申し訳なかったけど

てな感じで、1年前は1人だけだったチームが今では4人チームになってもりもりインフラのことできるようになりました
うまいやり方なのかどうかはわからないけど、チームがちゃんと機能してる(と自分は思っている)状態に持って行けたのは今年の成果としてかなりいいんじゃないかなーと思ったりしてます

自分は技術的な興味はそんなに強くないし、その時々で必要なことをパッとやってあんまり深い知識やら技術が身につかないタイプなんですけど、チームのメンバーはみんな結構個性的で、前職同僚の何でも屋とか運用の知見が明るい人とかプログラミング領域に強い人って感じ
何かしらのレビューとか回すとそれぞれで目の付け所が結構違ったりして学びが多いです

1人のときにも継続していた振り返りは少しづつやり方を変えて今も継続中です
細かい話は先日ブログ書いてるのでそっちを見てください

nagashi-ma-w.hatenablog.com

個人の話

技術的な興味はそんなに強くないと書きましたが、トレンドの技術とかはやっぱり気になるわけだし、エンジニアとして新しいことは継続して身につけないといけないということもあり、今年は真面目にKubernetesに取り組む時間を増やそうと思いました

1人の時期が長かったのと人が増えた時期はうまく仕事回すのにワチャワチャしてたので、たまに時間できた時にガッツリやって、しばらく放置して記憶が消え、また前にやったであろうことを思い出しながら時間を作る、みたいな無駄なことも多かった気がします

最近またそういう時間をガッツリ作ってやってたんですが、今度はどうにかそれなりの形にはなりそうなのはいいけど難しいですね、それなりの気合いが必要
あと、いざやろうとしたところで社内で今動いてる案件を見てみてるとtoo muchな感じもして、社内で実用化するのはもうちょっと先かな?って思いました
運用のことあんまり考えられてないしそこらへんも課題かな

社内的なプロジェクトだとMLOps的サムシングをやったりしてましたが、自分の進め方がまずかったこともあって今年はあんまり成果が出せなかったかなと思います
これは来年の課題ですね
もっとドラスティックなことやりたいし、自分がずっとプロジェクトリーダーみたいなことやってるけど他にプロジェクト回す人作りたい

プロジェクトだけじゃなくてチームの運営でも、自分以外にそういうことやれる人は作りたいなと思ってます
来期の目標に入れるかも

去年も同じようなこと書いた気がしますが、技術的な成長はあんまりでした
どうしようか、これ

なんだかそろそろ読んだほうがいい気がしたのでエンジニアのためのマネジメントキャリアパスを買いました
まだ積んでるけど仕事始めするまでには読み終わりたいなと思ってます
一応断っておくと「技術者で食っていくのは限界なのでマネジメントに舵を切る」とかそういうのではありません
個人の感想ですが、そういう考え方はマネジメントをナメてる感じがするのと逃げの思考っぽいから好きじゃないです
マネジメントにも技術とか色々あるでしょ、とも思います

とかなんとか考えてるうちに入社してから2年も経ってしまいました

来年に向けてなんとなく考えてることはありますが、上司と期待値すり合わせていい感じにやっていければなと

プライベートの話

ウマ娘にガッツリハマってしまいました
ソシャゲあんまりやらなかったんですけど、 リリース当初は「実況パワフルウマ娘」と言われてた システムがツボにはまってしまい、今でも続けています
たぶん生まれて初めてソシャゲにそれなりに課金しました

ウマ娘やってる仲間内で競馬やってた人がいたので、その流れで見事に競馬にもハマってしまいました
今年の収支はこれを書いてる時点でざっくり20万円弱の赤字です
趣味で年20万ならコスパ悪くないと思ってますが、20万あればもっと日常のQOL上げられる何かが買えそうな気もします

さらに競馬にハマった流れから勢い余って競走馬ファンドに出資して一口馬主を始めてしまいました
出資馬はフィニッシュムーヴゼフィランサスの2020です
※名前がつく前の馬は${母親の名前}の${生まれ年}で呼ばれます

フィニッシュムーヴくんがそろそろデビューしそうなので楽しみですね
大井の2歳重賞で2着馬をぶっちぎったママママカロニと配合が近いのにも期待です

お馬さん以外の話だと、うっかりゲーミングPCを買ってしまいPCでもそれなりにゲームやるようになってしまいました
テイルズオブアライズはめちゃくちゃオススメなのでアクションRPG嫌いじゃない人はやってみてください

スイッチでもゲームやってます、ダイパやったことないのでリメイクでも新鮮な気持ち
よくモヒカンのDiscordでゲームしながらゲラゲラしてて、それが結構日々の楽しみだったりします

あとはようやっと緊急事態宣言が終わりを迎えましたね
緊急事態宣言が長すぎて漫画をいくつかkindle大人買いしてしまいましたが、外でお酒飲めるようになってとても嬉しいです
嬉しすぎてお気に入りの居酒屋に11月だけで3回くらい行きました

そういえば競馬で土日の暇が潰れるようになってしまったのでTRPGはあんまりやらなくなっちゃいましたね
それでも月に1回程度はやってるのと今キャンペーン回してる最中なのでそれなりにやってはいますけど

オミクロン株の封じ込めがうまくいったらオフセ許されないかなあ


まとまりがないし、このままうまくまとめるのも面倒そうなのでここらへんで終わりにしときます
仕事の振り返りってわけじゃないので来年のアクションとか出す気もないし

なんだかんだ悪くない1年だったと思うし、来年もこんな感じならいいな

明日(12/07)の担当はperpouhさんで「カウンセリングを受けた話」だそうです

振り返りのフレームワークを作った話

タイトル通りです

自分が「インフラエンジニア採用できなくて1人チームで死ぬ」みたいな嘆きをしていたのをご存じの方もこれを読まれているかもしれませんが、おかげさまでインフラエンジニアの採用がうまく行き、いつの間にかインフラチームのリーダーみたいなことをやるようになってしまったのですが、チームで使っている振り返りのフレームワークが良い感じになったような気がするので久しぶりにブログでも書いて供養するかと思った次第です

なんか知らんけど社内で横展開されて評判がよかったんです
あとリファラルの報奨金おいしい

忙しい人向け

こちらのgistに置いてあるのでよしなに見てください

振り返りフレームワーク備忘 · GitHub

忙しくない人向けの使い方の解説

所要時間

  • 先月まで3人チーム、今月から4人チームで使っていますが、週に1回の頻度でだいたい30分くらいかければ終わります

前提条件

  • うちの会社では社内WikiにGrowiを使っていて、それにHackMDをくっつけてWiki上で振り返りをやっています
  • よくありがちなカンバンツールは全く使ってないです
  • ファシリテーターはとにかく気を抜いて運営しましょう

前回のアクションができたか確認

  • 前回の振り返りでリスト化した、改善のためのアクションが実行できたかどうかを振り返ります
  • アクションが やれた のか やれたとは言えない のかだけチームで合意してサクッと次に行きます
    • たまに「これやれたとは言えないけど今思うと別にやんなくてよかったよね」ってなることもあります

よかったこと

  • 3分とか5分くらいでその週のよかったことをみんなで箇条書きします
  • 脳みそをアホにして良さそうなことはガンガン書いていきます
  • 書き終わったらみんなで眺めます
  • 箇条書き以外の補足があれば書いた人が補足します

改善したいこと

  • これも5分くらい時間を取ってその週に起こったイケてないことを箇条書きします
  • ちょっとでも直したいなーと思ったことはとりあえず書きます
  • 細かい話は後にして、とりあえずここでは書いたことをみんなで眺める程度にします
  • アクションがやれたとは言えなかったときにここにそれを書いたりします

振り返りの分析

  • 主に(というかほぼ常に)改善したいことに書かれた内容について、主に以下のことを議論します
    • なぜ起きてしまったのか、 原因の深掘り
    • それを 防ぐための取り組み をどうしたらいいか考える
    • 取り組みが現実的かどうか( アクションとしてすぐ実行できるか どうか)
  • 議論してもしょーもないことは議論しません
    • 例えばチームが立ち上がったばっかりの時点での「タスクにつけたストーリーポイントがいい感じにならない」みたいなのとか
  • ここでは特に時間を意識しません
    • と言うよりも、なぜか毎回いい感じの時間に議論が終わるので気にしたことがないです
  • ここに書いてて思ったけど項目名変えたほうがいいな

アクション

  • 改善するためにすぐ実行できるアクションをリスト化します
  • ここに並ぶアクションはチケット化するまでもないちょっとしたものだったり、日々の習慣における意識づけを変えてみるようなものだけです
  • すぐに実行できないようなもの(例えばサーバーの設定を変更してナントカカントカ)みたいなのはチケット化します
    • そういうのは「サーバーの設定を変更してナントカカントカする」というチケットを作るアクションを作ります

以上、だいたいこんな感じです

作った経緯

そもそも振り返りのフレームワークなんて世の中に溢れかえっているのに、なんでこんなの自作したんだよって話

自分としてはよくあるKPTみたいなのって凄くかたっ苦しい印象があるのでメッチャやりたくないんですよね(振り返り大事なのでやるけど)
KPTやりまーす」って呼ばれただけで身構えちゃう人って自分だけじゃないと思うんですけど、実際どうなんでしょうか?

ユルそうなYWTとかもそうですけど、とにかく「振り返りのフレームワークこれです!どん!」って出されるとなんか身構えちゃう(のでフレームワークに名前つけたりはしてないです)

ということで、アジャイル的に改善を継続していくために振り返りは必要だが、ユルい感じでやりたい、と思って作ったのがこのフレームワークになります

最初は今のような項目ではなく、振り返りをやり始めた1年くらい前は↓の項目しかありませんでした

  • よかったこと
  • 改善したいこと
  • アクション

時が経つと「そもそもなんでこのアクションにしたんだっけ?」ってなっちゃうので、ちゃんとその経緯を残すための場所を作ったのが1回目の更新

あとは「先週のアクションも振り返らないとアクション立てる意味ねーだろ」ってなって前回のアクションを追加したのが2回目の更新です

このフレームワークを使い始めたときは2人チームで、その時のことを思い出すとメンターとメンティーの関係でこれ使うのもアリっぽいなと思ってます

余談

この振り返りで結構気に入ってることが2つあって、

1つは自分で作ったやつなのでうまく行かなかったら他のフレームワーク探す、とかじゃなく足りなかった部分が見えてきたら雑に足したり引いたりがやりやすいこと

もう1つはアクションを出すための分析をするという項目が明確に存在していることです

これKPTとか他のフレームワークでもそうだと思うんですけど、カンバンとかでproblemに対するアクションを議論してる時って経緯が結論に至った経緯が残りづらいと思うんですよね
(実はそんなことないかもしれないけど、自分がいた場所ではそういう文化は無かった)


ということで、イチから振り返りの方法を考えるのもアリだと思うのでググって出てくるフレームワークでなんかしっくり来ない時はやってみるのもいいと思います
「お前がやってることはこのフレームワークと同じだぞ」というのを知ってる人がいたらコッソリ教えてください

社内の一部にはTwitterがバレてるのでついでに書いておきますが、インフラチームでは普段毎週水曜日の17:00から振り返りをやってます
興味がある人は見に来てくださって大丈夫です、勝手にカレンダーのMeetから入ってきてください